前回の続きになります!
まずは、勉強のマインドを育てることが先決です。自分から解こうとする意志、乗り越えようとするマインドがなければ、成績アップは望めません。
当塾では、定期試験前の日曜日には8時間の特訓があります。
ステップ1としては、
それに参加させ、長い時間でも学習し続けることができることで自信を植え付ける。
ステップ2としては、
しっかりと学習すれば、点数がついてくることを体感させる。結果として、定期テスト前回5科目30点だった点数が、140点まで上げることに成功しました。
ステップ3は、勉強の仕方で、兎に角、覚えるべきことをしっかり覚えること。そして、それには、しつこいほど、基礎の反復が重要であることを実感させました。
近頃は、思考力を重視する風潮から学習に関する暗記をネガティブに捉える人が増えてきています。しかし、あくまでも覚えるべきことをしっかりと覚えなければ点数は取れません。
その結果、定期試験では徐々に順位を上げてきました。
しかし、受験の目安である下野新聞模試は非常に厳しい結果でした。
中3の夏の5科目偏差値は28.9だったのです。
やはり偏差値40なければ、どの高校に受かりません。
また、偏差値の低さは、低いなりの理由があります。
例えば、読解力が極端に低かったり、
先生の話を理解できなかったり。
学習能力が低いため、勉強してもなかなか上がらないのです。
8月の下野模試のKくんの答案を見返すと、
ほとんど勘で答えているのがわかりました。
定期試験と違って、範囲の広い下野新聞模試は偏差値アップは甘くはありません。
しかし、部活を引退した夏以降から、猛攻が始まったのです。
後で聞いたんですが、この頃に「勉強さえすればよい」という考えから、しっかりと「頭に入れる。できるようにする。」に変わったそうです。
高校に行きたいという純粋な気持ちから「覚悟」を決めたようです。
当塾でのやる気アップガイダンスやキャリア教育講座では、「覚悟」というワードをたくさん投げかけます。私が目指している「覚悟」を具現化したのがKくんだったのです。
秋ごろには、勉強時間は塾内の同じ中3生と比較すると圧倒的に長く、同じ問題集を繰り返し何度も解いていました。
毎日、深夜2時、3時まで学習後、睡眠時間3時間ほどで、また朝勉!
また、学校では休み時間を利用し学習し続けているとことを同級生より聞きました。
それでも、模試偏差値は、10月で32、12月で34と勉強しているわりには上がってきません。本人はそれでも全く諦めず、学習しつづけています。
10月以降の模試の解答を見ると、8月の模試で感じた「勘」で答えるのではなく、考えて答えようとすることが見て取れます。
自分の中でも「間に合うのか?」そんな気持ちがあったのを覚えています。
このころのKくんは、大きな穴ぼこを埋めている状況で、埋まり終わらなければ点数が出てこないのです。
次回に続く!
コメントをお書きください