こんにちは。 塾長 中谷です。
前回の続きです。
今回は対人個別指導の利点と欠点を考えたいと思います。
対人個別指導の長所ですが、講師がたくさんいますので、
生徒一人ひとりの質問や丁寧な対応ができることが
なんといっても利点です。
丁寧に教えてほしいという保護者のニーズに対し、
感覚的にマッチしたシステムです。
ですから、この形態は教室数を伸ばしたのです。
一方で、様々な問題も指摘されます。
まず、思ったほど成績が上がらなかったり、
子どものやる気にスイッチが入らない、などです。
この二つは、対人個別指導塾の問題点と言えます。
勿論、もともとやる気の出ている生徒さんもおりますので、
成績を上げたり、優秀な生徒もおります。
しかし、やる気にスイッチが入らなったり、成績が上がりずらかったり
このようなことが起こる明確な理由があります。
①個別指導のほとんどの講師はアルバイトであり、プロではない。
そのため、どんな学力の生徒にも画一的な指導の場合が多い。
また、答えを教えてしまうこともあり、答えを導くような指導ができない。
一見すると、答えを教えてくれることは良いことではないかと、
考える方もいらっしゃるかもしれませんが
頭に定着させる、自立的に学習する観点からは、
逆行しています。
それは、教えてもらったことでできた気になり、
自分の頭に入れようとしない生徒もたくさんいるのです。
そして、近くに先生がいることの安心感から、
”依存心”が芽生え、学力向上に問題が生じるのです。
②成績を上げるには演習時間を多くしなければならず、
個別指導の性質上、多くの時間演習するには
多額の授業料が必要であり、実質少ない時間しか演習ができない。
当塾の指導法の考え方をお伝えすると、
まず、①についてですが、
学力に合わせて、教材を変え、指導方法を変えております。
また、基本的には、「自分で乗り越えていく」スタイルを取っております。
難しい単元は導入授業をし、自らの力で乗り越えるように、
ヒントを与え、考える時間をたっぷりと与えます。
すると、だいたいの生徒は乗り越え、できるようになります。
演習時間が多い当塾の利点です。
知ってほしいのは、ピッタリと教え込むことはできる限りしないということです。
続いて②ですが、
一日2.5時間の授業が週2回で、一律料金となっております。
他の個別指導塾よりも学習時間は長く、リーズナブルではないかと思います。
また、中3生は、週2日料金で、3日間の通塾をお願いしております。
毎日通塾することも可能な自学習システムなので、
定期テスト前は、やる気のある生徒は毎日来塾します。
また、試験前には、定期テスト対策勉強会で長時間にも耐えうる勉強体力を養成しています。
要は、①②を補うような指導形態をとっています。
私の個人的な考えですが、教えてもらえないとできないでは
その子の将来に不安を感じます。
そういう風にはなってほしくないのです。
だからといって、当塾が「優れている」とは決して言いません。
良いことばかり言っておりますが、
やはり依存心の強い生徒さん、学力が低い生徒さんには、
個別指導という形態が合っていると感じます。
ですから、塾を選択する際は、
生徒さんの学力状況・勉強に対する意識を鑑み、
誰が教えているのか、どのように指導するのか、
料金はいくらなのか?
といったことを考えて、塾を選択いただければと思います。