こんにちは。塾長 中谷です。
科学的に検証されたベストな効率的学習法があるって、ご存知でしょうか。
私は以前より教えることを前提にした指導法に疑問があったので
塾の諸先輩方に「それで本当に成績が上がるの」と詰め寄ったりしてましたね(笑)
ほとんどの塾の先輩方はこれまでの習慣・引き継いだことをそのまま続けていることが多いです。
それが普通ですよね。
私は、感覚的なものよりも実験データ、統計的に得られた知見など、科学的な根拠があるものを信頼しています。
ところで、
皆さんは学校でやっている授業形式は、学習法としてどのように感じられていますか。
たくさんの個別指導塾が存在していることから個別指導が一番だと思っている方がいるかもしれません。
また、大手の予備校が高実績ゆえに間違いないと思っているかもしれません。
いずれも実績がある学習法ですし、
自分が信じている学習法があればそれが一番です。
そのうえで、少しの時間、私にください。
塾をやっていて感じることは塾に与えられた時間は少ないということです。
学ぶ力の場合は学校の授業時間数に比べて1/3以下しかありません。
学ぶ力は県立上位校を目指すコンセプトにより少ない時間ながら5教科授業をしています。
塾が学校の授業の後を追う「復習」型指導であれば導入時間を省けるので大幅に時短が可能です。
しかし、当塾は圧倒的に成績を上げたいので「予習」型を導入しています。
こういう事情もあって効率的に学習できる方法を模索するようになりました。
そんなときに出会ったのが脳科学の本でした。
その中でもバイブルにしているのが脳科学者の池谷裕二先生(東大教授)の著書です。
「勉強脳のつくり方」と「受験脳の作り方」です。
この脳科学の2冊には、脳のしくみ、記憶のメカニズム、脳に定着させる効率的な方法が
わかりやすく明確に書かれています。
効率的に確実に定着させるポイントは「アウトプット」と「反復」です。
授業を聞いたり指導を受けたりするのが、インプットです。
アウトプットとは、問題を解いたり、実際に誰かに伝えたり、
脳に入っていることを出すことです。
この出す行為が、効率的な脳への定着方法なのです。
そしてもう一つ、記憶するには海馬をだます必要があります。
海馬は、記憶するか忘れるかを判断する、脳中に実際にある器官です。
脳は基本的には忘れるようにできておりその判断を海馬がやっています。
人間は見たもの、聞いたものを全部記憶していると一日で気が狂うそうです。
ですから忘れることが前提である海馬をだまして記憶させなければなりません。
海馬は同じ内容が繰り返しやってくるとこれは重要だと判断し記憶するのです。
ですから、しっかりと記憶させるには「反復」が必要なのです。
なんとなく皆さんもご理解いただけるかと思います。
ですから、教える前提の塾でなく、
反復前提の塾の方が成績面ではベターと私は思います。
「アウトプットの適切なやり方」や「忘却に応じた反復タイミング」、
「具体的な暗記の仕方」さらには「反復以外で脳に定着させる方法」など、
当塾の学習方法にはこれでもかってくらい盛り込まれています。
文庫本の方は何度も読み返しているので、中3生は特訓時に脳科学の講義もします。
生徒には正しく脳に定着させるやり方を理解し、将来にわたって活用できるようにする狙いがあります。
続いて紹介するのが、学習方法に関する動画です。
安川先生の最高の勉強法です。
再生回数は297万回。スゲーです!!
世の中の人がいかに学習方法を探しているかがわかります。
最高の勉強法・効率的な覚え方【科学的根拠のある効果的な学習方法について医者が解説】
時間の無い方は、2分42秒~14分くらいをご覧ください。
本編では「アクティブリコール」と「感覚反復・分散学習」部分が最高の勉強法です。
実はこれも「アウトプット」と「反復」のことを述べています。
この動画も中学3年生の長時間特訓時に見せているものです。
先生のおしゃべり口調や具体的なデータや文献を紹介しているので説得力があります。
この動画を見たときは学習方法の考え方、やり方が同じなので自塾のやり方に確信を持ちました。
そして最後に下記リンクの文章ですが、2023年年末にYAHOOニュースで見た記事です。
“誰一人取り残さない”はずが格差拡大?ICTによる個別学習がはらむ副作用
その記事の内容を抜粋しました。この記事は時間があれば読んでみても良いかなって感じです。飛ばしてもよいです。
歴史を紐解けば1984年、アメリカの教育学者、Bloom(Benjamin S. Bloom)は、「完全習得学習(Mastery Learning)」という指導法を用いて、マンツーマンの個別指導を行った場合、通常の大人数・講義ベースの授業と比べて、生徒のテストの点数を大幅に向上させることが可能であることを発見しました (その差が標準偏差二つ分だったことから、「2シグマ問題」と呼ばれます)。 「完全習得学習」とは、ものすごくざっくり言えば、「学習・指導→形成的評価(テストなどによるチェック)→クリアできなかった点に関する追加学習・追加指導(もしすべてクリアできていた場合には、次のレベルへ進む)」といったプロセスを、学習目標全体が達成されるまで繰り返す、という学習・指導方法です。なるほど、これは確かに、「個別化」「最適化」の有効性を示す一つの証拠になりそうな気がします。
赤字部分を抜き出しました。
完全習得学習は、通常の大人数・講義ベースの授業と比べて、生徒のテストの点数を大幅に向上させることが可能である
と記載があり、講義ベースより個別指導の方がテストの点数を上げると書かれています。
このことを2シグマ問題と言われているそうです。
2シグマは標準偏差で95%を網羅することから相当な優位差が認められるようです。
そして、特に重要なことが、青字部分で、
学習・指導→形成的評価(テストなどによるチェック)→クリアできなかった点に関する追加学習・追加指導(もしすべてクリアできていた場合には、次のレベルへ進む)」といったプロセスを、学習目標全体が達成されるまで繰り返す
と書かれています。
塾生はよーく知っていることですが、
「テスト➠追加学習➠次に進む」のところが、実は当塾のやり方と全く同じなのです。
理解していることは説明を省き、できないところにピンポイントで指導できるので、
ダブりが無く、時間面の効率化に貢献しています。
そして、適正タイミングで2回目・3回目と「テスト➠追加指導」を「反復」します。
偶然ですがこの記事を知るぜんぜん前からこのオペレーションを実施していました。
ですので、この記事を読んだ時も自塾の正しさにうれしかったですね。
先ほど説明した脳科学のやり方もこの完全習得学習も理解はできても
実際に塾のしくみに組み込むのはいろいろ障害があるので実施している塾はホントに少ないはずです。
学ぶ力の学習法は短い時間の中でこれらのことを上手に成立させ、その上5教科授業しています。
学ぶ力はこのように学習のしくみで成績を上げる塾です。
生徒は自分の頭で考え、自分で乗り越えながら、
そして、時には講師から指導を受けながら前に進んでいきます。
そこが他塾と大きく異なるところです。
しくみで上げるので頑張る人はもの凄く上がりますし、それなりの人も十分な成績をあげます。
講師が教える個別指導って、教える講師のレベルによってどうしても差が出るはずです。
どんなにごたく並べても指導力に差が出るのはいつわれません。
もし講師指導のレベルを均一にするなら、人選基準を高くするか、
レベルを低い方に合わせたオペレーションを組むしかありません。
この点からも、当塾は生徒全員に対して公平で、より高みのある価値を提供できています。
当塾のホームページをご覧いただいている方には、
5年連続で学年1位が出たり、軒並み偏差値上位高校に合格したり、
毎年高い合格率であることになんで?って、思われている方がいるかもしれません。
他塾とは全く異なる学習のやり方で実績を上げています。
さいごに、学習方法はあくまでも成績を上げる道具にすぎません。
身も蓋もないのですが、本人がやる気も持って学習に取り組むこと、
実はこれが一番重要だったりします。
生徒の気持ちをどのように上げていくのかも学習法と同様に重要です。
結果的ではありますが、当塾にはやる気の高い生徒が集結し、唯一無二の空間となっています。
ここまで長文をお読みいただき誠にありがとうございます。
塾選択の一助になることを願っております。